道玄坂編
「ラチカン」 作:太田守信 (劇団ギリギリエリンギ)
目を覚ますと、そこは日本語の通じる外国だった。
密閉された小さな国家。通じないものは、常識。
与えられたものはわずか一畳の領地と植え付けられたトラウマ。
見えない神こそ唯一絶対。猟奇と狂気渦巻く拉致監禁下で起こる女社会の残酷コメディ。
空気を読め。目を伏せるな。空気を、読め。
「いつかいつものいつのひも」 作:加東 航 (ククルカン)
いつもひとりで生きていくのは寂しいし、いつも誰かに干渉されるのは煩わしい。
だからバランスをとって付き合っていかないと。
例え、いつもいつか聞いたような話題であろうと、笑ってその時間だけは楽しいと思えなければ……。
いつかそんな時間も忘れ去ろうとも。いつものように二度と会わない誰かになろうとも……。
「あなたに似た人」 作:ブラジリィー・アン・山田 (ブラジル)
ある日、高校のクラスメートが訪れた。8年ぶりの再会となれば、お互い変わりもする。
わたしは絵本作家。彼女は女優の卵。お互い変わったねと懐かしむ。8年も会ってなかったら、人は変わるもんだ。
それにしても、あまりにも‥‥‥変わり過ぎだ。
「アンタ、誰よ?」
アン山田がお贈りする女だらけの<苦笑系ホラー>
宮益坂編
「夫のトイレ」 作:平田侑也 (開店花火)
「もしものときは覚悟しておいて」
父の浮気を疑っている母が、単身赴任先のマンションへ抜き打ち検査に向かった。
留守電を聞いた次女は母を心配し、飲んだくれの長女を連れてそのマンションへ向かおうとする。
「だって私見ちゃったの。若い女と一緒のお父さんを、円山町で」
合流した母と娘で繰り広げる、如何ともしがたい会話の結末とは。
――何だかんだ叫んでも、つまりは家族愛の物語です。by平田侑也
「Bloody Sauce Sandwitch」 作:谷 賢一 (DULL-COLORED POP)
ハロー! 私、沙希。27歳OL、血液型はA型、星座はさそり座。
さそり座って言うと会社のオヤジがみんな「あの歌うたってくれ」って言うからもうゲンナリ!
ふぅ。彼氏は本宮ひろしの漫画に出て来そうな、胸板の厚い31歳の証券マン。
そんなフツーのOLのワタシのところに、突然10歳も年の離れた妹・亜子が突然現れて…!?
『幼虫フォーリン@ラブ!』の谷賢一先生が送る、胸がキュンキュン・くるぶし血みどろのハッピー☆ラッキー・ラブ・ストーリー!
君は、刻の涙を見る…。
「裏切りのカード(原題「THE DRAW」)」 作:広瀬 格 (smokers)
4人の友人が久しぶりに部屋に集まり飲み会をする。4人のうち2人がコンビニに買い出しに行って戻ってくると……!
というお話。何が起こるのか書いたらネタバレになるので不可。キーワードは「親友」「裏切り」「生と死」そして「UNO」。
UNOはもちろん某カードゲームのこと。やるでしょ友人4人も集まれば。
……これは緊急事態における人間の愚かな行動と、現代社会において形骸化した友情という概念についてのレポート。